『2月の勝者』感想
13巻まで一気に読みました
リアルすぎだろ
「これは私の塾がモデルなのか?」
ジュリそっくりな友達が私の塾にもいました。今川家みたいな友達も…。
今までドラマに出てきた親はまだマイルドな方
虐待する親も出てきます。描かれていてよかった。ドラマ第一話では三浦父がアクを出していましたが、お茶の間をドン引きさせる真の毒親はもっと後に出てきます。島津父こいつ絶対地方公立高校から地方旧帝やろ。私のセンサーが感じる…。
中学受験は高校受験とはゲーム性が全然違う
楽だとは言いませんが、高校受験はカリキュラムの構造的に、時間をかけたもん勝ちにはなりません。時間の関数がものを言う中学受験の方がハードでしょう。さらに中学とは違い、どんな親子も全落ちを避けるために少なくとも1校は地に足ついた学校を選びます。内申制度はそんな理不尽じゃないので安心してほしい。
劇中にセールストークで高校受験のデメリットをまくしたてるシーンがあります。半分同意ですが、やはりセールストークなので中学受験も高校受験も一長一短ってことには一切触れません。
そんな高校受験でも狂気に駆られる親はいるんだけどな!
推し
花恋、裕星、匠
花恋はもともと闘争心が強く、生粋の受験アスリートなので見ていて気持ちいいです。両親ともに自己実現できており、したがって受験が親の代理戦争と化すこともなく、安定感あります。これはジュリ、匠の家庭にも共通する良さです。
裕星君はGI編のゴンキルのような発掘された原石タイプです。自分がバイトで見ていた人の中にそっくりな子がおり、彼と対峙したときのことを思い出します。匠の陰に隠れていますが自習室にめちゃくちゃ来ているのがすごい。たぶん足速いし絶対小学校でモテるタイプ。ちなみにバレンタインチョコ偏差値だと海斗陸斗が75だと思います。
匠氏~~~! 小6で自発的にダイヤグラム使うってそれ普通じゃないよ~!
親だと武田君のお母さんが好きです。ポジティブな方向に代理戦争できる親ってすごいと思う
「志望校に受からない子が7割、では誰がその7割になるのか?」
終盤で出てきた問いです。前半でのテーマだった「ジャイキリ」と対をなしているのではないかと思います。ジャイキリをなし得る条件は「受験を自分事として考える」ことだと中盤で種明かしがありました。原作だと今、親のために受験してる子がレッドフラッグ立ってます。